【007】「家族と一緒に世界中を回って冒険したい、ボランティア活動で世界中の人々と交流したい」ハーバード大学卒5カ国語を話す二児のママ/Tinaさん

名前:Tina

居住地:Irvine

経歴:生まれ育ちは日本で、両親は台湾出身。小学校と中学校は横浜のインターナショナルスクールで通い、高校はボストンにあるボーディングスクールに入学。大学はWellesley Collegeで心理学とフランス語の二重専攻で卒業。大学院はHarvard UniversistyでLanguage and Literacy専門学のMasters of Educationを取得。小学校と中学校で数年間英語教師として働き、現在は育児と同時に大学向けの教育コンサルタントとして活躍中。

お子様の性別と年齢:5歳(男の子)、3歳(男の子)

南カリフォルニア暦:5年

Q:出産後、何が一番変わりましたか?

毎日の生き方が変わりました。私は出産するまで育児プランをしっかり計画したつもりでしたが、実際に出産してみると、現実とはかけ離れていることが多くて、慣れるのに時間がかかりました。妊娠中は何冊の育児の本を読みましたが、赤ちゃんが生まれてから寝つきや食欲が計画通りにならなかったことにとても悩んでいました。今はもし子供たちが計画どうりに成長していなくても、焦らないで、とにかく今の育児生活をエンジョイするように考えてやっています。

Q:自分の育児ポリシーを教えて下さい。

子供たちに愛情を毎日注いでいます。朝起きる時と夜寝る前には子供たちが嫌がるまでキスをいっぱいしています。叱った後も、いけなかった理由を説明してからハグとキスをします。「キスシャワー」と呼んでいて、私と主人がイライラしている時でも、幼い子供たちを愛している事を伝えています。

Q:お父さんとの子育ての分担はどのようにしていますか?

私が主に家事と育児の担当です。主人の仕事帰りは子供たちが寝る前の時間なので、私が主人の夕飯の支度をしている間に、彼は子供たちに中国語の絵本を読みます。週末は主人がよく子供たちを自然とふれあう遊びに連れて行っています。

Q:お子さん達は保育園等に行っておられますか?また、習い事はしておられますか?

はい、二人とも日系の幼稚園に通っています。そして、長男がブラジリアン柔術を習っています。初めてから一回も風邪を引かなくなり、食欲も旺盛になったんです。運動は大事なので、これからも積極的にさせていきたいと思います。

Q:お子さん達を連れて行く地元のオススメスポットはどこですか?

IrvineのQuail Hillにある1.8マイルのハイキングコースです。素敵な自然に囲まれていて、子供達が簡単に歩けるコースです。www.letsgooutside.org/explore/quail-hill

Q:今後仕事復帰は考えておられますか?いつ頃を考えられておられますか?

子供たちが高校生になってから教育コンサルタントの仕事を増やしたいと思っています。今は時間が限られていますので、数人の生徒さんだけを手伝っています。

Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?

一番大変だった時は、私が次男を出産するために病院に行った時です。主人と私は何ヶ月も前から長男に赤ちゃんが家に来る事を伝えてはいましたが、いざ陣痛が始まった時、私が慌てて急に長男を預けて病院に行ったので、彼に説明をする間がありませんでした。私が病院から戻って来てからは、長男はずっと不満そうに、いつかまたお母さんが消えるって思うようになってしまったのです。時間をかけて乗り越えたと思いますが、今も次男を先に寝かしてから長男に本を読みます。出来るだけ長男と私の2人の時間を作るように心がけています。

Q:バイリンガルになるように育児で意識していることはありますか?

私は小さい頃からの親のサポートで今は5か国語が話せます(日本語、中国語、英語、台湾語、フランス語)。その経験で自分の子供たちがトライリンガルになれるように育てています。私は子供たちに日本語を話していて、主人がいる時はみんな中国語で話しています。幼稚園は日本語教育なので、英語は柔術の習い事や教会のKids Sunday Schoolで話す機会を与えています。経験上、トライリンガルになるためにはできるだけ言語を混ぜないことが大切。例えば、ママとはxx語、5時からはxx語、リビングルームではxx語等、人/時間/場所でルールを作りをすることで、子どもの頭の中も混乱せずにすみます。

Q:今後の夢は何ですか?

家族と一緒に世界中を回って冒険する事です。今は子供たちに色々な国の言語と文化を教え、将来の夏休みなどを利用して他の国でボランティア活動など世界中の人々と交流したいですね。

【インタビューを終えて】

ハーバード大学卒で5カ国語を話すママってどんな方だろう?と思っていましたが、初めてお会いしたTinaさんは外見も性格もとても可愛く優しさが溢れ出ていて、お子さんにキスシャワーといって愛情いっぱい注いでいるのがすぐ想像できてしまうママさんでした。海外で子育てしていたら、どうしたら子どもがバイリンガル、トライリンガルになるのか?はとても気になるところ。家庭で台湾語と中国語を聞いて育った経験、大学院で習ったことから、言葉をちゃんぽんしないことが大事という彼女のアドバイスは、これからの子育てに是非取り入れていきたいと思います!